(1)英語ライティング教室の目的
国際的な連帯、共同の必要性が増大しているのにたいし、国際的なコミュニケーションに不可欠な英語が書ける人は、労働運動その他の民主的運動・組織にかぎらず、一般的に少ない。英語が書けるようになるためには、特別な努力で学習、訓練していかなければならない。このため、ジャパン・プレス・サービスの岡田則男氏を講師として、英語で海外に発信する能力を向上させることをめざし2005年3月より「英語ライティング教室」を毎月2回の割合で、全労連会館において開催している。毎回6人前後が参加している。
(2)内容
参加者は毎回出される和文英訳の課題を「宿題」としてやり、教室では、講評、質疑応答をつうじて、英語ライティングの基本を学んでいる。
ことしは、「書くための読み」と、基礎的な語法にかんする知識を向上させるために、労働運動にかぎらず、政治、経済、福祉、外交などあらゆる分野の、論評、インタビュー、エッセーなどを読み、そのなかの英語表現を中心に研究するようにしている。
英文ライティングの材料としてことしは、尾林芳匡著『新 自治体民営化と公共サービスの質』(自治体研究社)の英訳に取り組んでいる。これは、著者自身が英訳出版を希望したのを受けたものである。自治体論、自治体労働者論などの基本的知識、判断が求められるものでもあり、かなり高度なかつ困難な翻訳であるが、同時に、欧州でも中南米でも、新自由主義の影響が自治体に影響をおよぼし、おおくの否定的な影響とのたたかいがおこっているなか、国際的な経験の研究や、全労連や自治労連などの国際交流にも役立てる学習にしたいと考えている。
アメリカ労働運動史(Labor's Untold Story)の日本語翻訳にとりくんでいる。3月には合宿をおこない、6人が参加し翻訳経験交流もおこなった。
青年労働者・学生を対象にした講座の開設を、ひきつづき追求する。
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